王になった男

ストーリー
王(威厳のあるイ・ビョンホン)が何らかの陰謀で、暗殺される可能性があることをさとる。そこで王が自分の分身である影武者(影武者は、お調子もののイ・ビョンホンです。一人二役やってます。)を見つけだすよう側近の部下(ホ・ギュン)に命じる。
その影武者ビョンホンは、多くのお金をもらうことで、引き受ける。(この間、本当の王はちょっと外れた場所に身を潜めてます。)
初めは、おいしい料理、何でも言う部下に気を良くしていたが、今の国の体制、農民たちにしわ寄せがいっていることに気がつくことに。
このままではいけないと思い直し、今までの体制を変えていこうと決意をすることに。

面白いとこ。集中させるポイント。
1、何といってもイ・ビョンホンが最高。
威厳のある王の役、お調子者の役。どちらもなりきってます。(本物ビョンホンはゆったりした威厳のある動作で声のトーンも低め。影武者ビョンホンは、いつもニヤニヤしていて重心がどこか定まらずフラフラしてる。例えていうと、本気モードのルパンとフジ子ちゃーんといってるルパンみたいな感じ。)

2,セリフがかっこいい。(ラストに向けたネタバレが少し入ってます。)
お気に入りは、側近に置いている部下(護衛官)が影武者ビョンホンを偽物ではないかと疑い、剣をむけるのですが、自分を本物と証明できたので、その護衛官は自害をしようと思います。それをビョンホンがひっぱたいて、止めるわけですが、護衛官は気絶し、近くの池に落ちてしまいます。その後、護衛官は目を覚まし、王の命令で食事係が護衛官のところにお粥が運んできます。その食事係から食べ終わったら、王のところへ剣をとりに来なさいという伝言もあわせてもらいます。その後どう処理するんだろ?と思ってました。
できれば良い部下なので、罪はなしにしてあげたい。けど、部下にもそれなりに正当性のある回答をしないと部下としてもそのままって訳にも行きません。
で、その部下に言うセリフがいいんです。

下記、影武者ビョンホンのトーンは低く、ゆったりと諭すような感じで話始めます。
イ;おまえは、過ちを犯した。それが何だかわかるか?
護:はい、王に剣をむけたことです。
イ:違う。
護:王を疑った事で・・
イ:違う。
イ:命がけで王を守る護衛官が、過ちを犯したからといって、自害しようとしたことだ。それこそが大逆罪だ。
イ:余に刀を向けるのは構わぬ。だが、そちが生きてこそ余が生きる。そちの命の大切さが分からぬか?
イ:お粥の味はどうだった?
護:甘くて、おいしゅうございました。
イ:よし、生きてこその美味だ。
イ:この刀は余のためだに剣を振るえ。忘れるな。
イ:退室
護:号泣めーん。
この意味が複線として、ラストに生きてきます。

3,王になりたい
王の国の統治の仕方(農民からたくさんの年貢をとり、たくさんの年貢の徴収をした大臣に報酬を弾む)に、疑問を持った影武者ビョンホンは、包み隠さず王になりたい。王になって自分が変えていきたいとホ・ギュンに言います。
ホ・ギュンは、もともと本物ビョンホンからの言いつけで影武者ビョンホンを連れてきた身。
ホ・ギュンのその時の答えは。そして、影武者ビョンホンはどうなる。ってとこも見どころです。

4、コミカル
固いだけではなく、随所に笑えるポイントを入れてきてます。面白かったのはトイレ探しとホ・ギュンとの影武者ビョンホンの立ち振る舞いに笑いました。

5、歴史物でなんとなく疲れそう。
あー、なんか時代背景が分からないと疲れそうだなと思ってました。
ですが、話の内容は、影武者がしがらみにも負けず、自分の命も省みず、自分が正しいと思うことに頑張る話。と、とても簡単なので観出したらすーっと観てしまいます。(所々意味不明な言葉、また誰の事?ってのも出ますが、あまり気にならないです。)

超オススメです。