原価率、利益率の意味と算出方法

勘違いしやすいので注意が必要。
まず、原価率、利益率とはなにか?
これはともに売上(売価)に占める割合を示す。

よって、原価率0.75 売上100円→100*0.75=75円となる。(これは簡単)
次に原価90円、原価0.75だと、90/0.75=120円(これが売上)となる。

間違えやすいのは、
原価100円、利益率20%なら売上はいくらか?といった問題。
一見、100円*1.2=120円とやりたくなる。
しかし、20%とは売上に占める利益の割合。
よって、原価部分は0.8となり、100/0.8=125円が正解となる。
(ちなみに、100に対し20%の利益をとるなら100円*1.2=120円で正解。)

最後に原価率、利益率算定の話。
売上原価算定上の当期仕入れは、仕入れ高△(値引き、割り戻し、返品)を引く。
売上は、値引き、割り戻し控除前の金額を使用(PL、売上勘定そのままの数値を信用しないこと)

この売上から値引き、割戻し控除前の金額を使うのは、売価を決める上でのとりあえずの原価率を出そうということからきている。いわば「予定原価率」。
よって、その後に値引や割戻し(売上値引や割戻)があってもこれは控除しない(控除後であれば加算する)。